2019.05.23買取

着物の保存に防虫剤は効果あり?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ここでは使用する防虫剤の役割や値段、効果的な使用方法にアドバイスまでさまざまな情報をお伝えしますので、参考にして頂けると幸いです。一昔前は着物の保存に防虫剤は、効果が無いとか独特の臭いがつくといって皆さん毛嫌いされていました。ですが最近の防虫剤には着物を最高の状態で保存するために役立つ成分が盛りだくさん。防虫剤をきちんと活用して大切なお着物を虫から守りましょう。

<1.着物の保存における防虫剤の役割>

◆着物の保存における防虫剤の役割を具体的かつ簡単に紹介します!

着物を保存する際に使用する防虫剤には種類によって様々な役割がありますので、個別に紹介していきます。

まずパラジクロロベンゼンを使用している防虫剤は、天然繊維と相性が良く揮発性が高いので、効果が早く表れるのが特徴で防カビ効果があります。

ナフタリンは効果が長続きするのが特徴で、着物をワンシーズン保存できるタイプもあり、金糸や銀糸を使っている着物も変色なく保存することが出来ます。

着物の防虫剤として最も有名なのが樟脳(しょうのう)です。この役割はクスノキの葉の成分で虫を遠ざけ、自然の匂いで着物を保存することです。他の防虫剤と比較して値段が高いのも特徴となっています。

特有の匂いが苦手な方には無臭のピレスロイド系(エンペントリン)の防虫剤がおすすめ。無臭ですのでお使いの香水の邪魔をすることがありません。さらに毒性が低いので小さなお子様がいらっしゃるご家庭でも安心してお使い頂けます。

着物を保存する時に使用する防虫剤はパラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳、ピレスロイド系の4つです。あとは保存する環境に合わせて袋タイプやシートタイプなどをお選び下さい。即効性は他の防虫剤には劣りますが安全性や効果の持続時間などを考えるとピレスロイド系エンペントリンの防虫剤がおすすめです。

<2.防虫剤の値段はいくら?>

◆着物を保存する際に使用する防虫剤の値段は150円から1,555円です

ここではメーカーや商品により様々な値段がありますので個別に紹介していきます。

保存している着物に和の香りをつけながら防虫してくれるシートは一枚あたり150円です。クスノキを使ったブロック防虫剤は一つ154円です。この商品は、香りが弱くなると別売りのカンフルオイル(30ml2,667円)を染み込ませることで再び効果を発揮します。エステーやアース製薬、白元などの有名メーカーが販売している防虫剤は48包入りで380円から500円です。防虫シートでしたら3枚入りで536円となっています。

着物を保存するための防虫剤は、セット買いがお得となっています。引き出し3段分(10点セット)の調湿剤と防虫シートが6,097円となっており、単品で購入するよりも約500円ほど安価です。

ここで使用できる防虫剤は上記の他にも高額ですが、自然派の商品もあります。例えば、ウコンを使用して半永久的に使用できる漢方敷は10枚入りで4,169円、国産のクスノキを使用したカンフルパウダーは24袋入りで3,780円です。

ここまで紹介した金額には消費税、送料が含まれていませんので、インターネットで注文の際はこれらが加算されますのでご注意下さい。

<3.防虫剤を使用した着物の保存方法>

◆防虫剤を使用した正しい着物の保存方法を分かりやすく紹介します

ここでは防虫剤を使用する方法をお伝えするのですが、まずは置く位置です。防虫剤から出るガスは空気よりも重いので、設置する際は着物の上の四隅に置くようにしましょう。ただし防虫剤が着物に触れると変色する可能性がありますので、たとう紙などを活用して下さい。

次に紹介するのが防虫剤の量です。商品や着物の素材ごとに規定量が定められていますので、それ以上使用しないで下さい。多く使用してしまうと置く位置と同様に変色する危険があります。特に金糸、銀糸、金箔を使用しているお着物の場合は注意が必要です。着物の保存に使用する防虫剤は一般的に和紙の袋に包まれていますが、開けて使用するとお着物が変色することがありますので控えましょう。

また、防虫剤を効果的に使用するには着物をきちんとたたんでおく必要があります。特に長く収納しておく場合は袖だたみではなくきちんと本だたみしておきましょう。

前述したように、防虫剤は正しく使用しないと虫を寄せ付けない効果が出ないばかりか、着物を傷めてしまう危険性がありますので、使用方法は必ず守って下さい。また、防虫剤と一緒に使用する調湿剤は同じメーカーのものを選ぶか、どの防虫剤とも相性がいいとされているシリカゲルをご使用ください。

<4.着物の保存に防虫剤を使用する時のアドバイス>

◆着物の保存に防虫剤を使用する時のアドバイスをいくつか紹介します

ここで使用する防虫剤のアドバイスとして最初に紹介するのは、複数の種類を併用しないことです。防虫剤の主な種類としてパラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳(しょうのう)、ピレスロイド系がありますが、ピレスロイド系以外の防虫剤を組み合わせて使用すると液体化してしまい、着物にシミが付いてしまいます。防虫剤を置く際はその成分に十分注意して下さい。

次のアドバイスとして紹介するのは防虫剤と着物の相性です。金糸や銀糸、金箔が使われている着物の防虫剤として樟脳を使用すると、変色する可能性があります。合成皮革の小物やフィルムの金糸を使用している着物の保存にパラジクロロベンゼンを使用した場合も変色します。銅が使用されている小物の保管にピレスロイド系エムペントリンを使うと、色が沈着することがあります。他の防虫剤の併用をお考えでしたら、ピレスロイド系の薬剤を使用している商品にしましょう。

ここでのアドバイスとして最後に紹介するのが、防虫剤を交換するタイミングです。最近の防虫剤には色で教えてくれる商品が多数発売されていますが、樟脳やパラジクロロベンゼンなどは変えるタイミングがなかなか分かりません。交換する基準は臭いが無くなったらなのですが、少しでも臭気が残っている時は違う種類の防虫剤には交換しないで下さい。

<5.着物を保存する時に使用する防虫剤のまとめ>

◆ここまで紹介した防虫剤についての情報やポイントをまとめて紹介します

防虫剤を使用する上での方法や値段、役割などをお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねてもう一度紹介します。まず防虫剤や防虫シートはそれほど高価なものではないですが、購入する際はお得なまとめ買いすることをおすすめします。着物を保存する上で調湿剤や防虫剤は非常に役立つものですが、使い方を誤ると着物にダメージを与えてしまう事がありますので十分にお気を付け下さい。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加