2019.05.31買取

着物を保存する時にする虫干しとは?

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着物を保存する時にする虫干しに関する情報を分かりやすく紹介します。

これは、大切な着物を保存する上で非常に重要です。桐タンスで保存しておくと虫がつかないと思われている方も多く、10年以上畳んだままという方が結構いらっしゃいます。家族の晴れの日などにいざ着ようと着物を出してみると、目立つ部分にシミが出来ているなんてことも。

そうならないために、ここからは虫干しに適している季節や天気、方法、アドバイスを紹介していきますので参考にして頂けると幸いです。

<1.虫干しの役割はどんなことがある?>

◆虫干しの役割は大きく分けて3つ。埃の除去、風通し、虫よけです

この役割として最初に紹介するのが埃の除去です。着物を保存する際は、たとう紙で包んで桐タンスなどに入れていますね。一見すると埃が付きそうにない環境なのですが、他の用事でタンスを開けた際や隙間から必ず埃は侵入してきます。それを放っておいたらシミの原因になることがありますので、定期的に虫干しをして着物やタンスに付いた埃を取り除きましょう。

次に紹介する虫干しの役割は風通しです。着物を保存する時にはしっかりと畳んで横にしてタンスに入れています。何年もそのままの状態にしていたら、布同士が密着し湿気が増してしまいます。その結果、タンスの中が虫にとっての快適空間となり食害の原因になることも。それを防ぐことが出来るのが虫干しです。定期的に広げることで、着物とタンスに風を通し湿度を下げてくれます。

この役割で最後に紹介するのは虫よけです。着物を広げ一定の時間太陽に晒す事で既に付着している虫やその卵を殺菌することが出来ます。

虫干ししたあとは、きちんと畳んでたとう紙で覆い元に戻さなくてはいけませんので正直面倒です。ですが、これをしていないと大切な着物が虫によって傷つけられるリスクが非常に高くなります。また、定期的に虫干しをしていると万が一食害を受けた時でも早めに気付きますので、修復費用が安くつくケースが多いです。

<2.虫干しに適した時期や天気とは?>

◆虫干しに適した時期や天気に関する情報を分かりやすくお伝えします

この時に気を付けて頂きたいのが、日照時間と天気の急変です。虫干しをする時にはある程度の太陽が必要になります。さらに湿度が高いと着物が湿ってしまいますので、日照りが何日か続く日がベストです。具体的な月でいえば7月末から8月初め、10月中旬、2月初旬の年3回となっています。

7月末から8月初めは一般的に梅雨が明け日照りが続く日ですね。この時期を過ぎてしまうと日差しが強すぎるので止めておきましょう。10月中旬は気候も良く天気が安定していますので虫干しするにはぴったりの季節です。2月初旬は寒さはあるものの乾燥していますのでこちらも虫干しに最適です。昔から年に3回なのですが、中でも7月末から8月初めの土用の日に着物を虫干しするのが良いとされています。お住まいの地域によっては虫干しに適した時期が上記のものと異なりますのでご注意下さい。

この時期の中でも特に10時から15時までが着物の虫干しに最適な時間とされています。なぜなら、朝早くでしたら朝露に濡れることがありますし、15時以降でしたらゲリラ豪雨や夕立にあたる危険性があるからです。夏場などは特に15時以降に虫干しをしないようにして下さい。せっかく虫干しをする訳ですから、なるべく効果が高い時期や時間を選んで行うようにしましょう。

<3.正しい虫干しをする方法>

◆虫干しの正しいやり方について具体的かつ分かりやすく紹介します

これを行う時には、なるべく着物専用のハンガーを使用しましょう。他のものでも代用できなくはないのですが、失敗すると着物が傷ついたり日焼けする危険性があります。まず、晴れが2日以上続いている日にタンスを開け、たとう紙から着物を取り出しましょう。次に、着物用のハンガーにかけ、日光が直接当たらないお部屋の中に干します。スペースがおありの方は、一緒にたとう紙も干しておくと効率よく虫干しできます。お住まいに縁側がおありの方はそちらの方がいいでしょう。

それから着物用ブラシを使いホコリを落とすのですが、専用の道具をお持ちでない方はハンカチで軽く掃って下さい。ここで重要なのが空気の動きですので、窓を開けても風が流れない場合は扇風機をお使い下さい。そのまま2~3時間干し、きちんと本だたみしてたとう紙に収めましょう。一週間以内にその着物をお召しでしたら簡単な袖だたみでも大丈夫です。

虫干しに使用する専用のハンガーがどうしても見つからない場合は、通常のハンガーに100円ショップのツッパリ棒を取り付けてご使用ください。また、一部のタオルハンガーを伸ばすことで代用することも出来ます。ただし、着物が引っ掛かって傷が付く可能性がありますので、自己責任で十分注意して作業して下さい。

<4.虫干しをする際のアドバイス>

◆虫干しをする時のアドバイスをいくつか紹介しますので参考にして下さい

ここで最初に紹介するアドバイスは、代行サービスの存在です。着物をきちんと虫干ししたいけど時間が無いという方や、海外に赴任することになったから虫干し出来ないという方の為に、現在では保管代行サービスがあります。着物の専門店が実施していますので、虫干しはもちろんのこと、最高の状態で大切な着物を管理してくれます。費用も年間2,000円から10,000円ですので是非検討してみて下さい。

次に紹介するアドバイスは、裏返して干すことです。着物を虫干ししたいけど、立地の関係でどうしても太陽が当たってしまうという方もいらっしゃいます。そんな時には、着物を裏返して虫干ししましょう。あまり積極的におすすめは出来ませんが、柄を直射日光にあてるよりはだいぶ安全です。虫干しをする際は必ず敷き紙を使いましょう。これをしていないと着物の裾が床につき汚れることがありますし、万が一虫干し中に落下すると大変なことになります。

ここで最後に紹介するアドバイスは、同じタンスに収納されている着物は一度に虫干しすべきということです。同じタンスに入っているのに日を分けて虫干しをしてしまうと、中の虫を取りきることが出来ませんので、虫干しの効果が減少してしまいます。虫干しは大変ですが、大切な着物を虫から守るために必要な作業ですのでしっかりと行いましょう。

<5.虫干しに関する情報のまとめ>

◆ここまで紹介した虫干しについての情報やポイントをまとめて紹介します

ここでの作業方法や最適な時期などのさまざまな情報をお伝えしてきましたが、最後におさらいも兼ねて重要ポイントをもう一度紹介します。虫干しは出来ることなら年に3回は行うべきですが、忙しい方は最低でも年に一回は行って下さい。これを行う事で着物を乾燥させることが出来ますし、付着している虫を取り除くことが出来ます。着物は上手に管理すれば何十年と着れるものですので大切に保存しましょう。

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